悟空の一周忌

響太郎が我が家にやってきた

1月27日は愛猫・悟空の一周忌でした。2日前の日曜の午後に娘夫婦と共に悟空が眠っている府中にある慈恵院で、一周忌のためのお経をあげてもらいました。20年5ヶ月もの長い間共に暮らした家猫の悟空が何故、命を終えるまでの1週間を外でさ迷わなければならなかったのか、しかも東京に雪が降った2008年の最も寒かったそんな時に。思い出す度に私は自分の不注意を責め、胸が痛くなるのです。「悟空ごめんね。寒かったね。」と繰り返し繰り返し天国の悟空に謝りながら涙で目をうるませている私です。心ある人に助けられ、運ばれた動物病院から意識のないまま戻った低体温の悟空を、ずっと温めながら撫でていた手の冷たい感触が今でも忘れられません。その3年前に先に旅立ち、姉のような存在だった愛猫・花が、家で最期まで生き抜いたことを思うと余計に悟空が不憫でならないのです。
我が家に出入りする人たちからとても可愛がられたアイドル猫だった悟空は、旅立った時に、たくさんの人達からお花やあたたかな言葉をいただきました。悟空は愛すべき自慢の猫だったと今更ながら思います。その命のメッセージは以前の日記で書かせていただきましたが実にたくさんありました。
そして、悟空のこの過酷な最期の1週間があったからこそ、それまで知らなかった、こうした小さな命を救い、里親探しの活動をしているボランティアの人達の存在を知ることになったのです。そしてひとつの縁が繋がりました。都内の某所の大通りで子猫が4匹ダンボールに捨てられ、一匹はすでに車に轢かれて亡くなっていたそうですが、捨て猫の里親探しをしている心ある姉妹に拾われてお世話をされていたその子猫を我が家の新しい家族として迎えることになったのです。その猫は響という名前が付けられていたため我が家にくることになったのです。音楽の仕事をしている私には、何故か縁を感じたからです。現在の名前は響太郎です。昨年9月7日に我が家にやってきて、現在は6ヶ月ぐらい。捨てられていたので誕生日はわからないのです。でも、この小さな命が我が家を明るく楽しく、仕事で疲れた私を癒してくれています。
きっとこれも悟空が私達に贈ってくれた最後の「GIFT」だったのかも知れません。悟空、ありがとう。私達は同じ時代に同じ地球という星に生まれたいのちの同士だったものね。現在、お母さんが取り組んでいる「涙〜世界のどこかで瞬間」の音楽でいのちのメッセージが世界のたくさんの人々に届くように天国から応援してね、悟空!

音楽プロデュサー 近藤由紀子