写真家・宮本敬文さんとの出逢いから生まれたプロモーションビデオ

宮本敬文とカンボジアの子供達

7月29日〜AppleのホームページのHot News Headlineに「宮本敬文:写真家から映像作家へ―表現の領域を広げるFinal Cut pro」に事例としてkenny「涙〜世界のどこかで瞬間」の音楽と映像がUPされました。
思えば昨年の11月に、ADKアーツのロビー受付で宮本敬文・撮影写真集「GIFT to children of Angkor」と運命的な出逢いをしたことからこうしてインターネットを通して大勢の人々にプロデュース・作詞を担当させていただいたKenny「涙〜世界のどこかで瞬間」のPV制作のストーリーと共に、聴いて、見てもらえるなんて不思議です。そしてありがたいですね。新人アーティストに割くPV制作費はかなり低予算なので、まさか映像を撮ってもらえるなんて思ってもいなかった私は、その写真集の写真を使ってドキュメンタリー映像が出来ないものかと考え、初対面の宮本敬文さんにそういう風にオファーしたところ、宮本さんは「カンボジアに撮りに行きましょう。」といとも簡単に撮影・監督をお引き受けくださったのです。宮本敬文さんは一見するとお坊さんのような風情があり、思わず拝みたくなるような慈愛の心が感じ取れる、だが目は鋭く、強い意志を感じさせるアーティストで、このアーティストなら絶対大丈夫と胸が熱くなったことを今でも覚えています。私は宮本敬文さんが世界的なミュージシャン・STINGや日本国内外の数々の有名アーティストを撮っていらっしゃるプロフィールなど全く知らずにただ、「Gift」の写真集に突き動かされて、彼との出逢いをADKアーツのチーフプロデューサー・涌井晃さんにお願いしたのです。Kenny「涙〜世界のどこかで瞬間」の音楽が完成してからずっと、この音楽のPVはドキュメンタリー映像にしたいと考えていたのですが、予算もない中そんなに簡単にドキュメンタリー映像は撮れるものではないと思案に暮れていた矢先に、一冊の写真集からこうしてPV撮影が実現していくのですからまさに奇跡のようでした。2008年も終わろうとしている年末の慌ただしい中、私とKennyは先発でカンボジアに発っている宮本敬文さんを追うように、ADKアーツの方々と成田空港を飛び立ち、ソウル経由でシェムリアップ空港に降り立ちました。翌日から、撮影隊一行7名は、英語が話せるソターという目鼻立ちがはっきりとしたきりりとした男前のカンボジアの青年に通訳を兼ねてアテンドしてもらいながら、マイクロバスで移動し、撮影が開始されました。来る日も来る日も孤児院、学校、村を移動しながら、偶然出逢った子供達を宮本敬文さんは撮り続けました。常に子供達の目線の高さにRed Oneというかなり重量のあるカメラを向け、カンボジアの空の下、自然光で撮り続けました。貧しくとも命を輝かせて生きているカンボジアの子供達のピュアな美しい瞳に引き込まれ、思わず涙がこぼれてきそうなKenny「涙〜世界のどこかで瞬間」の傑作PVの撮影はこうして行われたのです。もう一度カンボジアに行きたい、そしてあの子供達に会いたい。何故か日本人が忘れてしまったものを取り戻せそうなあたたかな国にいたあの時間はとても幸せで心地よかったのです。行動を共にした撮影メンバーも皆同じようなことを感じていたと思います。私はプロデューサーとしてこの音楽の持つ力を信じ、世界中の人々にこの映像を見てもらい、子供達が笑顔で暮らせる戦いのない世界の平和への祈りを届けたいと願っています。
子供達は人類の未来そのものなのですから。宮本敬文さんをはじめPV制作のために支えてくださったスタッフの皆様、カンボジアで出逢った子供達のためにも精一杯努力し続けていきます。
                                                            音楽プロデューサー 近藤由紀子

※掲載した写真は「カンボジアの想い出」としてADKアーツの涌井晃さんからプレゼントしていただいた写真の中から抜粋したもので、宮本さんが 撮影の合間に子供達と写真を撮ってもらっている一コマです。

                                                 

http://www.apple.com/jp/pro/profiles/miyamoto/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090608-00000015-yonh-musi
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200906270024a.nwc