能登半島の空と海から平和への祈りを

2009年2月22日、kenny「涙〜世界のどこかで瞬間(いま)」ライブコンサート×宮本敬文写真展「GIFT」to children of Angkor を故郷・能登半島の七尾からスタートさせることが出来ました。「涙〜世界のどこかで瞬間(いま)」の音楽のテーマは、こぼれた涙を未来の子供たちの光に変えていかなければならないという強いメッセージの歌詞で、魂を震わす美しいメロディーにのせて世界中の人々にKennyの歌を聴いてもらい、そのメッセージを届けたい。一方、宮本敬文撮影写真集「GIFT」は、アンコール小児病院とその周辺の子供たちの穢れない魂で懸命に生きる姿を撮ったその子供達からの命の輝きの贈りものとも言うべき写真、そして、宮本敬文初監督作品で、カンボジアの村、学校、孤児院の子供たちの胸を打つ笑顔を撮ったドキュメンタリーPVの上映、このコラボレーションで、能登半島の地から命への思い、愛と平和への祈りを日本、アジア、世界へ届けたいという私の強い願いを受けた故郷の仲間達が共感し、懸命に動き、話があってからわずか1ヶ月足らずでこのライブを実現させてくれたのです。思いが集まって皆で力を合わせれば大きな力になる事を実感させられました。一部は、未来を生きる子供たちにこのメッセージを伝えたいという思いから、七尾市内の中学生が招待されました。終演後の少年、少女の顔を見たとき、間違いなく何か感じてくれたことを確信しました。延べにして550人くらいの人が石川県七尾美術館へ足を運んでくださり、あたたかな空気が会場一杯に溢れました。富山県からも金沢からも足を運んでいただいた方もいらっしゃって、本当に嬉しかったです。CDにサインをするKennyも写真集にサインをする宮本敬文さんも「涙〜世界のどこかで瞬間(いま)」の作曲をした山路敦司も皆、素適な笑顔でした。
陸軍航空部隊のパイロットだった父が奇跡的に生きて帰れて生を受けた、能登半島のその地から、20世紀という時を越えて、21世紀のこの時にこうしたライブをスタートさせることが出来たことは、意味のあることだったに違いないと確信めいたものを感じました。
何故なら21世紀になってもまだ、世界では戦いがあり、テロがあり、貧困があり、病気があり、飢餓があり、多くの子供達が涙をこぼしている現実があるからです。それでも人は瞬間(いま)を生き抜いて、明日の幸せを夢見て強く生きていってほしいと願いながら、この日の感動を胸に刻み、日本から世界へとkenny「涙〜世界のどこかで瞬間」の音楽と映像で、愛と平和への祈りを届けていくために精一杯活動をしていこうと心に誓った日でした。このイヴェントの実現に動いてくださった皆様、ご支援してくださった皆様、会場に足を運んでいただいた皆様に心から感謝申し上げます。

                                       プロデーュサー 近藤由紀子